療育とは、社会的に自立できるように取り組む専門的なトレーニングのことです。
生活のマナー、コミュニケーションの方法など、いろんな経験を積むことで、日常生活の適応能力を高めることができます。
取り入れている専門トレーニング
SST(ソーシャルスキルトレーニング)
ひまわり教室では、SSTのマンツーマンによる個別指導も行っています。
SSTとは、人が社会で生きていくうえで必要なコミュニケーションの技術を習得するための訓練です。
順番を守る、相手の気持ちを察するなど、生活のあらゆる場面での適切な振る舞い方、他人との関わり方、自分の気持ちの整理の仕方などの訓練をします。
例えば…
どんな場面でどんな振る舞いをすればいいのかということを、実際に子ども自身が演じたり、指導者が演じて見せることで、適切な振る舞い方を学びます。
ルールを守る、勝ち負けを受け止めるなど、楽しみながら社会性を学びます。
ワークシートを使い、子どもの課題になっている言動を、意識化していきます。
集団指導が向いているものと個別指導が向いているものがあります。
ルールを学んだり、友達とのコミュニケーションの訓練は集団での活動になります。
自分の気持ちを整理したり感情を整える訓練は、別室で個人指導を行います。
視知覚トレーニング
近視を治すような視力矯正のトレーニングではありません。
発達障害のお子さんの中には、視力に問題がなくても、「見る力」が弱いことがあります。
黒板の文字をノートに写すのが苦手、漢字を覚えるのが苦手、本読みが苦手というのは、眼の使い方が苦手なのかもしれません。
トレーニングによって、様々な問題の解決を支援します。
線なぞり、まねっこ体操など
タングラム、線つなぎ、カード探しなど
文字探し、めいろ、おて玉など
教材の多くは、こども支援ひまわり教室で自作したものを使用します。
TEACCH(ティーチ)
TEACCHとは、アスペルガー症候群や高機能自閉症などの、コミュニケーションに障がいのある方が、自立した生活を送れるようにするための手法のひとつです。
ひまわり教室では、TEACHの考え方を取り入れた環境づくりを行っています。
自閉症のお子さんたちは、耳で聞いた情報よりも、目で見た情報の方が得意な場合が多いです。そのため、一日の予定をイラストと文字で貼り出しいつでも見られるようにしたり、物の置き場にラベルを貼ったりすることで、スムーズに行動ができるようになります。
集団療育の活動内容
工作や絵画を通し、表現する喜びを体験し、豊かな感性を培います。指先の機能向上や情緒の安定にもつながります。
集団でできる遊びを通して、協調性やコミュニケーション能力の向上を目指します。
宿題のサポートはもちろん、お子さんに合わせた課題プリントを用意し、机に向かう習慣をつくります。
社会との繋がりを体験するとともに、日常生活における買い物スキルを形成します。
学校の休みの日には、地域のイベントへの参加や、工場見学などを行います。図書館や美術館なども。
平日は、基本的に室内での活動になります。
外出は時間的に余裕のある、学校が休みの日に行います。